飲食業界23年、現役料理長です。
今回は「皿洗いバイトを上手にこなすコツと手荒れしない知恵」について解説します。
皿洗いバイトは「食器洗い洗浄機」を使用することが多く、手洗いで完全に洗いきることは、ほとんどありません。
個人店の飲食店では「皿洗いバイト」という専門のポジションはなく、ホールスタッフやキッチンスタッフなどの手が空いた人が担当します。
目次
皿洗いバイトを上手にこなすコツ
皿洗いのアルバイトには、ちょっとしたコツがあります。初めて皿洗いバイトをしてみようか迷ってるかたは知っておくといいかもしれません。
皿洗いバイトは「まとめ洗い」を徹底する
まとめ洗いとは?
同じ種類、またはお皿のサイズが同じ、グラス、シルバー(スプーンやナイフなど)のように、一つの種類に絞って洗います。なぜかというと、洗い場バイトでは食器洗い洗浄機を使用し「一つの種類に絞ると洗い終わった食器をまとめて直せる」からです。
また「洗うときは洗う」洗い終わった食器を「直すときは直す」食器を「拭くときは拭く」など行動も一つに絞ると効率的です。
皿洗いの工程や役割を決めて効率化する
以上のような作業工程があります。
店舗によって「皿洗いバイトの仕事領域」は変わります。
例えば「お皿に残った残飯を捨てる」のはホールスタッフが行うこともあります。食器を拭く・棚にお皿を戻すなどもホールスタッフが行い、皿洗いバイトは「皿を洗うこと」に特化してるのが一般的です。
皿洗いに特化していると、洗い場さんが「ゴム手袋を着けたり外したりしないで済み」効率的だからです。
皿洗いの役割について
忙しい店舗になると「お皿を洗う人」と、洗浄機から流れてくる「お皿を同じ種類別に分ける、分けられた皿を拭く人」のように役割分担しています。役割を分けることも、仕事の効率化につながります。
1人で皿洗いを任せられている場合は、すべてを1人でこなす必要があります。
皿洗いは「お湯」を使う
お湯を使うといっても、食洗機が高温で洗ってくれるので、皿洗いバイトはシンクにお湯を貯めて(少し洗剤を入れる)洗いものを漬けておきます。
シンクに貯めたお湯に少し洗剤を入れておくと、汚れを自動的に落としてくれるだけでなく、シンクに貯めたお湯そのものが洗剤液になるので、一回一回スポンジに洗剤液をつける手間も省けます。
シンクに貯めたお湯がぬるくなった、又は汚れすぎた場合は、洗い物の状況を確認しながら、お湯を足したり・貯めてる汚れた水をすべて綺麗なお湯に変えたりします。
食洗機をつねに稼働させる意識を持つ
食洗機の種類には、自動ベルトコンベア式(横長で洗いとすすぎを絶えず行っている)と、ふたをしめると洗いすすぎまで行ってくれるタイプに分かれます。
ベルトコンベア式の食洗機をつねに稼働させるには、お皿を絶えずカゴの中に入れなくてはなりません(同じ種類に絞って)
ふたをしめるタイプは、洗浄機が洗いすすぎしてくれてる時間に次の洗い物をカゴにセットしておく、又は洗い終わった食器を同じ種類ごとに並べてカゴを空ける必要があります。
皿洗いバイトは「食洗機を効率的に稼働させること」を考えましょう。
皿洗いを嫌々するのではなく「ゲーム感覚で楽しむ」
皿洗いバイトは単調な仕事なので、嫌々やってるとかなり苦痛です。何事も嫌々やると仕事効率が悪くなるので、自分のなかでゲーム感覚にして楽しむ意識を持つことをおすすめします。
ゲーム感覚で「目的意識を持つ」と仕事は効率化できます。
皿洗いの仕事のゲーム化の例として「洗い物をどれだけ早く終わらせるか」があります。このゲームで競う相手は、お皿をさげてきたホールスタッフや、洗い終わったお皿を棚になおしてくれるスタッフとの戦いです。
自分のなかでゲーム化して「仕事を楽しむ」のも皿洗いバイトのコツです。
皿洗いバイトで「手荒れしない知恵」をご紹介
皮膚の強さに個人差はありますが、ほとんどの人が手荒れします。とくに冬場は乾燥しており「手が切れてしまう」ほどです。
手荒れを防ぐにはゴム手袋が一般的ですが、絶対に「手袋の中に洗剤水が入らないタイプ」のものを選びましょう。肘あたりまでの長いゴム手袋で、口がしっかり閉じてるタイプです。
ゴム手袋の中に洗剤水が入ってしまうと、通常よりも手荒れがひどくなる可能性が高いです。洗剤水に手が浸かりっぱなしの状態になるので気をつけましょう。
「手荒れする原因」やハンドクリームについて、詳しく知っておくことも重要です。
詳しくはこちらもご覧ください
皿洗いバイトの手荒れにハンドクリームが使えないときの対策方法
まとめ
今回は「皿洗いバイトを上手くこなすコツ」について解説しました。
- 以上の点が「皿洗いバイトのコツ」になります。
あなたのお役に立てれば幸いです。
皿洗いバイトは慣れれば「マイペース」で仕事出来て「高時給」なのも魅力です。