飲食業界23年、現役料理長です。
今回は、調理師専門学校を卒業せず「独学で料理人を目指す」方法について解説します。
わたしは調理師専門学校を卒業していませんが「25歳で調理長」に就任しました。
料理人は独自の「テクニックや応用する力」を持っていますが、基本的に「料理は独学で勉強するもの」です。
目次
料理勉強アプリ
わたしの若い頃には想像もつきませんでしたが、現在では手軽に使える「料理勉強アプリ」が多数存在します。
初心者におすすめのものは
以上の「料理勉強アプリ」です。
DELISH KITCHEN
毎日の朝ごはんやお弁当のおかず、ダイエットにうれしい野菜たっぷりのレシピなど、家族が喜ぶおいしいご飯のレシピが1分ほどの料理動画と解説で簡単に作れます。
クラシル
クラシルでは「きちんとおいしく作れる」をコンセプトに、簡単でおいしい料理レシピの作り方を動画で毎日配信しています。
料理名や食材から簡単にレシピを探すことができます。
食材辞典(中級者以上向け)
食材の目利きや保存方法、実際の調理例などを紹介した食材辞典アプリです。単なるレシピアプリとの違いとして「各食材に対する豆知識」を豊富に掲載しており料理知識を増やすことに役立ちます。
レシピ通りに作るのもいいのですが、本当に『料理の腕を上げたい』『自分の味を表現したい』と考えるなら「食材に対する知識」は必須になります。
以上が「料理を勉強するアプリ」で有名なものですが、ご自身の状況にあわせてアプリを活用しましょう。
長期目線で『料理の腕を磨きたい』方はこちらもご覧ください
料理が上手くならないのはレシピに頼っているから。レシピが教えてくれないこと
料理勉強初心者は何から始めるべき?
料理を勉強したい初心者のかたは「何から始めればいいのか」わかりません。
ITが発展する以前は、料理を「書籍で学ぶ」ことが多かった印象ですが、現在は「料理勉強アプリ」があります。
書籍は増えると「家庭で収納するにも手間」で場所もとるので、料理勉強アプリや「Google検索」を利用するのが便利です。
料理初心者が最初に作るべき料理とは?
料理に初めて取り組むかたにオススメなのは「自分の好きな料理・得意な料理」に挑戦することです。
例えば「ハンバーグが好き」としましょう。
「美味しく作ろう」とする気持ちが無ければ「美味しい料理」は作れません。
また、ハンバーグ1品をマスターすると、具材を利用した「メンチカツ」や「コロッケ」「煮込みハンバーグ」など色々と料理が派生していきます。
とりあえず「1品作ってみること」がポイントです。
料理勉強ノートを作ろう
お気に入りのレシピや食材の組み合わせなど「スマホ内ではどこにあったか?」わからなくなる場合があります。
そこで、オススメなのが「紙のノート」です。
わたし自身、今まで働いてきた店舗のレシピを「すべて紙のノート」に書いています。
こちらのノートは3段に分かれており「メイン・サイドメニュー・スープ(サラダ)」が記入できます。
レシピノートを完成させると「今日のメインはこれ」「サイドメニューはこれ」など、献立が組めるようになっておりオススメです。
レシピノート献立組合せ帖「 毎日のごはんと御菜」一汁三菜の考え方で3段に分けて書き、めくって献立選び
「料理勉強ノート」に書く項目とは
料理勉強ノートには何を書けばいいのでしょうか?
他にも記録したい人は
- 料理時間
- 作ってみた感想
- アレンジできることはないか?
- 食べてもらった人の好みや感想など
沢山思いつきますが「毎回多くの内容」を書き込んでいると「料理が嫌になる」可能性があります。
なので「最初は料理レシピだけ」で充分なのです。
実際に調理するときは「紙のノート」が使いやすいですが「レシピとして写真と共に綺麗に残す」にはタブレットがいいでしょう。
「清書」する感覚でタブレットを利用したいところです。SNSで拡散もできますね。
最新モデルで価格も手頃なのはこちらです
料理勉強したい主婦にオススメの方法
結婚や出産を機に『ご家族のために健康的な料理を勉強したい』主婦のかたがおられます。
「毎日健康を考え、お惣菜はほとんど買わず自分で作ったり、塩分や油分・糖分・食べ過ぎると生活習慣病になることも考えたり」…とても愛を感じます。
それもそのはず「病院食は管理栄養士の指導のもと」で徹底した栄養管理がされているからです。
個人的には、ご家庭の料理について「深く悩む主婦のかたのストレス」の方が心配…
体に1番良くないのは「ストレス」といわれており、料理を作る人の体調が悪くなることは、家族にとって困ることになります。
- 以上のことが考えられますが『今日これが食べたいな…』と思う時、体はその栄養を求めてます。
バランスのとれた食事を意識しつつ「自分の体の声」も参考にしてみてはいかがでしょうか。
『料理教室に通ってみたいけど時間がない…』そんな主婦の方にオススメなのが「クックライブ」です。
Zoomを使用し自宅のキッチンから気軽に参加でき、初回限定で「500円」でお試しできます。
家庭料理を中心に簡単に作れるレシピを学ぶことができます。
本格的に学びたい方には「料理関係の資格」取得をオススメします。
料理を勉強して取得できる資格
管理栄養士
管理栄養士は「厚生労働大臣の免許を受けた国家資格」になります。そのため、取得するのは主婦のかたにはハードルが高い印象です。
栄養士や管理栄養士の資格を取得するには「大学・短大・専門学校の栄養系の学科に入学して卒業する」必要があります。
管理栄養士について詳しくは厚生労働省のホームページをご覧ください。
他に「食」に関する民間資格をご紹介します。
学習・勉強する内容は資格によって、さまざまな点に注意です。
フードコーディネーター
フードコーディネーターは、新しい食のブランド・トレンドをつくる「開発、演出、運営」など商用が主になります。
例えば
上記のようなことを学びます。
最終的には、飲食店をオープンしたいと考えている人に『こんな風にすれば、女性が1人でも気軽に入れるオシャレでカワイイ雰囲気のお店になりますよ!』と、アドバイス・助言をするといった資格になります。
ご自身が、将来開業するには良い資格でしょう。
食生活アドバイザー
食生活アドバイザーは「食べる」を生活の視点で考える仕事です。
- 上記のことを学びますが、非常に幅広いので「家庭料理の範疇は超えている」印象を受けます。
食育アドバイザー・インストラクター
食育アドバイザーは「人々が食を通じて健康的な生活を送れるか」などを学べます。
以上のように、「小学生や幼稚園児」などの「子供たちの理想的な食事」について学ぶ資格です。
なので
・メタボの予防
・糖尿病や腎臓病などになってしまった場合の食生活の工夫のしかた
上記のような「大人の食事」については学べません。
「食育アドバイザー」と「インストラクター」の違いは、認定機関が違いインストラクターは難易度が高いようです。
野菜ソムリエ(初級)
上記のようなことを学びます。
野菜ソムリエの資格というのは「八百屋さんや市場で働いている人が、もっと専門的な勉強ができるように」という目的で作られた資格です。
そのため、どちらかといえば「専門的・応用的な学習内容が多く」基礎的な知識があまりない「一般の普通の人」が取得することを考えた内容にはなっていません。
また、資格を取得した後も「更新手数料などの支払い」が必要となります。
さらに、「野菜ソムリエ(中級)」や「シニア野菜ソムリエ(上級)」といった上位資格を取得するには、中級講座や上級講座の学習が必要となるため「さらなる追加料金の支払いが必要」となり、かなりのお金が必要になります。
介護食士
介護食士とは「介護食が必要な方に、適切な食事を提供することができる」スキルを証明できる資格です。
料理初心者の主婦の方には、必要ないかもしれません。
「食生活指導士」が主婦にオススメ
食生活指導士とは「四群点数表を理解し実践できる人材、または第三者にその考え方を伝授していく」能力がある人です。
基礎コース(健康な人の食事:二級コース)の学習が終わったあと、希望者は追加料金を払えば応用コース(糖尿病食・腎臓病食など:一級コース)を学習することも可能です。
本屋に行って「栄養に関する本を買って独学」してもいいですが、何かわからないことがあっても誰にも聞けません…そういったことを考えると「質問用紙を使ってFAX・メールなどで、いつでも質問できる」通信講座のほうが良いかもしれません。
料理の基礎知識を学ぶ
「料理の基礎知識を学ぶ」といっても、膨大な知識量になります。
わたしが仕事で教えるのは、まず「切り物」からです。包丁を使い、切り方をマスターしないと料理できません。
料理の基礎の基礎は「包丁を使った切り方」だと思います。加えて、料理は書籍や動画だけの知識だけでなく「実践する」ことが重要です。
こちらに料理の基礎知識を学べるサイトをご紹介します。
あなたの作りたい料理を作る中で「少しずつ知識や技術を習得する」のが理想的です。
料理勉強の動画でオススメ
料理勉強のためになる動画をご紹介します。
YouTubeフォロワー数175万人の「料理研究家リュウジさん」です。
本人が「邪道」と言ってるように、本来の食材や調味料とは違う代用で作ることが多いのですが、初心者の入り口としては「簡単に美味しい」のが理想だと思います。
こちらにリュウジさんのバズレシピをご紹介します。
バズレシピは簡単に美味しく作れてオススメですが、料理の本質や深く学びたい場合は書籍など特化したものが必要です。
料理を「プロから学ぶならキッチンアルバイト」が最適
先生は飲食業界で長く働いてきた「料理長や社員」です。
わたしの場合は、調理師専門学校を卒業して「大手ホテルで働いた人」や「フレンチ20年」のかたが師匠でした。
*働くお店の企業理念や料理長の技量・人柄などで当たりはずれはあります
飲食店では、アルバイトに早く仕事を覚えてもらわないと「社員や料理長は困る」ので熱心に指導してくれます。
また、何か失敗しても「店舗経費」なので、料理を学ぶ場所として最適といえます。
自分の時間を有効に使いたいかたは「飲食店でアルバイト」してみて下さい。
キッチンアルバイトについて詳しくはこちらもご覧ください
短期間でプロの技を身につけたいなら「飲食人大学」
「飲食人大学」は、3か月で未経験からプロの寿司職人になるための短期集中の修業の場です。
また、寿司以外にも一品料理や魚のさばきかた、接客まで身につけることができます。
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現在の飲食業界は「寿司屋」がかなり増えています。飲食業界での就業経験を持たない方の転職でも「飲食人大学」は頼もしい存在です。
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