キッチンのバイトはきつい?向いている人向いていない人

キッチンアルバイト向いてる人・向いていない人 キッチンの仕事
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飲食業界23年、現役料理長です。

今回は「キッチンアルバイトに向いてる人・向いてない人」について解説します。

キッチンアルバイトに向いてない人が「飲食店でキッチンアルバイトするときつい」です。

長い期間を続けて働くことが出来ないでしょう。

アルバイトで無理して「向かない仕事」をする必要はありません

あなたに「向いてる・適した仕事」でアルバイトしましょう。

まずは、キッチンアルバイトに向いていない人の特徴をご紹介します。

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キッチンアルバイトに向いてない人の特徴

キッチンアルバイトに向いてない人の特徴

  • 料理だけでなく「何かを作る」のが苦手な人
  • 料理に対してやる気がない人
  • 料理を覚える気がない人
  • 料理を「作業だ」と考えてる人
  • お金を稼ぐことしか興味ない人
  • 普段の暮らしや学生生活などのスケジュールがハードな人
  • 週末にしっかり休みたい人

 

料理だけでなく「何かを作るのが苦手な人」

何かを作るより「人とコミニケーションをとるのが好きなタイプ」の人は、飲食店のキッチンよりホールに向いています。

飲食店のキッチンは、仕込みの段階から黙々と調理を行い、1つ1つの積み重ねで料理は完成されます。1つの料理を完成させるのに、数種類の仕込みが必要になると共に調理過程でも多くの工程があります。

「何かを作ることが苦手な人」はキッチンアルバイトに向かないでしょう

料理に対して「やる気がない人」

料理が上手くなるには「慣れや経験」が必要です。キッチンアルバイト未経験や料理経験のない人が、1日や2日でマスターできる仕事内容ではありません。

料理に対して『マスターしてやる!』という「やる気」は必須です

やる気がない人は、料理のレシピや調理工程なども覚えられないでしょう。

料理を覚える気がない人

料理を覚えるのと、料理に対する「やる気」は関係しています。

『料理をマスターしてやるんだ!』というやる気が「料理を覚えよう」とするからです。

また、逆に『仕事だから料理を覚えよう』という気持ちから、『料理面白い!』という心境の変化もあります。

キッチンアルバイトを「作業的」に考えると、全然覚えることができませんし楽しくもありません。

料理を『作業だ』と考えてる人

料理は「理論的」に作られています。

例えば、サラダに使う玉ねぎスライスは「玉ねぎの繊維に沿って切る」ことが一般的です。これを繊維と垂直に切ると、繊維が多い玉ねぎスライスになり、食べたときに口の中に違和感を感じます。

しかし、それを「意図的に狙ったり」「玉ねぎの辛さを早く流水で抜く」「スープ用に使うため」などの理由で、あえて垂直に切る場合があります。

作業的には「切る」という作業ですが、切り方や細さに重要な意味があるわけです

このように、料理の調理方法や過程には「必ず意味がある」ので、作業として考えると、なかなか料理は覚えられません。

料理は作業ではなく、文字どうり「物事の筋道に従い、予定どうり加工すること」です。

*「料…加工することの予定されているもの」「理…物事の筋道」

大手飲食企業では、料理が作業的になり『面白くない』と感じる場合が多いです。逆に、作業的な料理がしたいなら、そのような企業やお店で働くことをオススメします。

*飲食店キッチンバイトの仕事内容は、お店や企業規模により大きく異なります。規模が大きいほど作業的になり、規模が小さいほど「こだわりの料理」を提供する必要があります。

お金を稼ぐことしか興味がない人

お金を稼ぎたい「だけ」の人には、キッチンアルバイトをおすすめできません

先ほど述べたように、料理には「やる気」や「覚えよう」という姿勢が必要で、『お金を稼ぎたい』という気持ちだけでは続かない仕事だからです。

なぜ、お金を稼ぎたい気持ちだけでは続かないのかというと、飲食店キッチンバイトの仕事内容は『割に合わない』と感じほどキツイ状況になることがあるからです。

飲食店キッチンの「仕事でキツイこと」についてはこちらをご覧ください

飲食のバイトきつい… つらい…飲食店はやめたほうがいい5つの理由

飲食店は時給が高い傾向にありますが、それほど「しんどい面が多い」ことを理解して応募する必要があります(楽な飲食店もありますがレアです)

普段の暮らし・学生生活などのスケジュールがハードな人

飲食店はキッチンアルバイトのみならず、ホールスタッフでも「体力勝負の面」があります。

また、調理技術や工程など覚えることも多いので、普段の暮らしや学生生活の「スケジュールがハードな人」にはおすすめできないアルバイトです。

飲食店の週末は、とんでもない多くのオーダー数をこなす必要があります。頭の中で多くの仕事を組み立てながら、体は速く動き回るので「脳と体力両方とも」消耗します。

長年にわたり飲食店で働いていますが、わたしでも週末は仕事終わりグッタリしてしまいます。そのような状況から勉強したり、サークル活動するのは厳しいでしょう。

逆にいえば、学生生活に余裕がある人にはおすすめのアルバイトといえます。飲食店アルバイトでは、まかないが付いていることが多く「1食分浮く」のも魅力です。

週末にしっかり休みたい人

飲食店の繁忙期は「週末やGW盆暮れ正月、クリスマス」などのイベントの日です。

なので、週末や繁忙期に出勤依頼されることが多く、しっかり休みたい人にはおすすめできないアルバイトです。

アルバイトなので休日希望は通るでしょうが、社員の立場からして「繁忙期に休みばかり」のスタッフは良く思いません。よく思われていないスタッフの扱いは悪くなり「シフトに入れてもらえない」などの問題の原因になります。

週末に働く気がない人は、飲食店アルバイトをなるべく避けた方がいいでしょう。

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キッチンアルバイトに向いてる人の特徴

次に、キッチンアルバイトに向いてる人の特徴をご紹介します。

キッチンアルバイトに向いてる人の特徴

  • 料理が好きな人
  • 論理的思考や考えるのが好きな人
  • 自分の世界観や哲学を持っている人
  • 優しい人・面白い人
  • 手先が器用・要領がいい人
  • アルバイトでお金を稼ぎながら経験を積みたい人

以上のことが考えられます。すべての条件にあてはまる必要はないですが、料理に対する「やりがいを感じられるか」は重要なポイントです。

料理が好きな人

料理が好きな人は、無条件でキッチンアルバイトに向いています。ただ、キッチンアルバイトとして働き始めたものの、全然料理させてもらえないような職場ではストレスがたまるかも…

面接の段階で「どのような仕事なのか?」を聞いてみるのもいいでしょう。

論理的思考が得意・考えるのが好きな人

料理は「論理的思考」で構成されており、社員さんは何気なく淡々と仕事していても、考えに沿って調理しています。

なので、調理に対して『なぜ?』という理由や意味を考えられる人は、キッチンアルバイトに向いています

ただ、大手ファミリーレストランのキッチンは、調理道具が無い店舗もあるので「職場を選ぶ必要」があります。

調理道具が無いとは、ほとんどがレトルトパックで温めて終わりのような感じです。このような店舗では、個人の考えよりも企業の利益構造が優先されるので「効率的な作業」が求められます。

自分の世界観や哲学を持っている人

キッチンで長年働いてる人は、料理や物事に対する「世界観や哲学」をしっかり持っている人が多いです。その世界観や哲学が、料理に反映されるからです。

独自の世界観や哲学が「良い悪い」ではなく、しっかり自分の考えを持っている人はキッチンアルバイトに向いているでしょう

*自分の世界観や哲学を、他人に強要していいという訳ではありません

優しい人・面白い人

飲食店の仕事の根本にあるのは「お客様をもてなす気持ち」「お客様を喜ばせたい」「楽しませたい」という気持ちです。そんな気持ちを持ってる人は、言動がたまにきついときもありますが「根本は優しい」です。

また、お客様を楽しませたいという気持ちは、普段から「人を笑わせたい」という気持ちと繋がるので、キッチンスタッフには面白い人が多いです。

お客様をもてなす気持ちがある人は、キッチンアルバイトに向いています。

手先が器用・要領がいい人

手先が器用な人は、調理技術を習得するのに向いています。手先が器用な人は、小中学生のころ音楽や家庭科・美術・技術などが得意だったのではないでしょうか?(わたしは得意でした)

要領がいいことは「論理的思考が得意なこと」と繋がっています。料理の完成図を頭の中で思い浮かべ、論理的思考をしながら要領よく体を動かす感じです。

逆に、要領が悪い人は、よく怒られてる印象があるので、キッチンアルバイトはつらいかもしれません。

アルバイトでお金を稼ぎながら経験を積みたい人

調理専門学校に入学し「調理を学ぶのに年間いくら学費が必要」か知っているでしょうか?

授業料 約100~200万円です

本来「調理技術はお金を払って教えてもらうこと」なのです。これは「料理教室」でも同様。

飲食店の料理長は、ほとんどの人が調理師免許を持っています。また、調理師学校や養成施設を卒業した方が大半を占めます。そこで学んだ技術や知識を、アルバイトでお金を稼ぎながら学べます。

とても、お得じゃないですか?

キッチンアルバイトは「きつい・つらいイメージが強い」ですが、店舗によっては素晴らしい経験を積める仕事です。

料理技術や知識は「一生使えます」からね。考え方ひとつで、キッチンアルバイトに対する見方は変わります。

飲食店のキッチンアルバイトを辞めたい…どうすればいい?

飲食店キッチンアルバイトに「向いてると思い働いてみたけど」…辞めたい

飲食店キッチンアルバイトで働いてみたけど「向いてないのかも」…辞めたい

以上のような、お悩みの方へのアドバイスとして

今、働いてる店舗が「飲食業界のすべて」だと思わないでください

飲食店といっても「個人事業の店・ファミリーレストラン・中小企業・ローカル企業」など様々です。また、飲食店の料理ジャンルも「和洋中アジア」など様々…

今、働いてる職場が「たまたまブラック職場」ってこともあります。

キッチンアルバイトに「向いてる・向いてない」あなたの適正も関係しますが、店舗の企業規模により仕事の内容はかなり変わります。

例えば

  • アットホームな感じがいい…個人経営の店
  • しっかりしたマニュアルで働きたい…有名企業

以上のような感じです。

しっかりしたマニュアルがある飲食店は「個人の考え」は不必要で、調理技術よりも「効率的な作業」が求められることがあります。それが、企業にとっての利益構造だからです。

そのような店舗では、本来の「キッチンアルバイトに向いている人の適正は無視される」わけです。逆にいえば、本来はキッチンアルバイトに向いていない人の適正が活かせる場でもあるといえます。

このように、個人の「向いてる・向いてない」の適正と「店舗の経営スタイル」は関係しており、1店舗で働いただけでキッチンアルバイトの適正が決まるものではないのです。

適正があってもなくても『今働いてる職場があわないな…』と感じたら、他の職場でも働いてみましょう。飲食店アルバイトで比較するには、かけもちバイトするのが1番分かりやすいです。

現在の職場が『イマイチだな』と感じていても、他の飲食店で働くと『もっとひどかった!』という話も聞きます。比較してみないと分からないですからね。

1つの店舗で、ずっと働くのは素晴らしいことですが、多くの人と出会い、色々な店舗の経営スタイルを知るのは、あなたの経験・財産になります。

就職した後は簡単に転職できないので、アルバイトできるうちに数多くの仕事で経験を積むのもいいでしょう。

この記事が参考になれば幸いです。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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