飲食業界23年、現役料理長です。
今回は、飲食店で働く「皿洗いバイトの手荒れ」に対して、ハンドクリームが使えないときの対策について解説します。
手荒れがひどくなると、ハンドクリームのみで対応するのは難しい印象です。
以上のように、ハンドクリーム以外の対策を考えましょう。
また、ハンドクリームでも「手荒れを治す」よりも「手荒れしない」プロテクトタイプが重要になりますので、少し紹介します。
手荒れしないためには「手荒れする理由」について知っておく必要があります。理由によっては、皿洗いバイトに向いていない可能性があるので解説します。
目次
皿洗いバイトで手荒れがおきる原因とは？
手荒れの原因には「内因性と外因性」があります。
皿洗いバイトでは「お湯と洗剤」を使用します。お湯により皮脂が少ない状態で、洗剤に長時間さらされると手荒れの原因になります。
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皿洗いバイト「手荒れ対策におすすめ」のゴム手袋
皿洗いバイトで手荒れ対策するなら「ゴム手袋」は必須になります。ゴム手袋なら何でもいいわけではなく、選びまちがうと手荒れを悪化させる原因にもなります。
手首くらいまでの「短いゴム手袋」は手袋の中にお湯や洗剤が入り込み、長時間にわたり外因性にさらされることになり手荒れが悪化する原因となります。
必ず肘あたりまでの「長いタイプのゴム手袋」を選びましょう。
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皿洗いバイト「ゴム手袋の正しい使い方」
以上の点に気をつけましょう。
具体的な対策として
以上が重要です。
キッチンやホールと洗い場兼任の場合は、ゴム手袋を着けるのがめんどくさい・忙しいときに時間がかかるなどが理由で着けないシーンをよく見かけますが、手荒れがひどい場合はゴム手袋が唯一の防御になると理解しましょう。
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皿洗いバイトで必要なのは「水仕事用ハンドクリーム」
皿洗いの仕事が終わった後に、手荒れに対するアフターケアは大切です。ですが
一度手荒れしてしまうと「手荒れが治るスピードより、手荒れがひどくなるスピードの方が早い」からです。
手荒れする前に「水仕事で流れてしまわない、手荒れから守ってくれるハンドクリーム」を使用しましょう。
皿洗いバイトで手荒れがひどい場合は「上司に相談する」
実際に、わたしの部下にも手荒れがひどい人がいましたが、相談されてはじめて気づきました。相談された後、あまにりも手荒れがひどい状況だったので「手荒れしにくい洗剤」にかえました。
また、あまり洗い物しなくてもいいポジションの仕事で働いてもらいました。このように、手荒れがひどいことを上司に伝えると「何らかの対応はしてくれる」と思います。
飲食店で使用される洗剤は「業務用でかなり強い」可能性があります。あまりに手荒れがひどい場合は、早めに上司に相談しましょう。
皿洗いバイト「手荒れ」は労災申請できる？
例えば、キッチンスタッフが「仕事中に火傷した」ホールのスタッフが「在庫棚卸中にぎっくり腰になった」「残業時間が多すぎて病気になった」など
以上のように「労災が認められる条件」がありますが、労災は多くのお金が支払われることがあるため「認定はかなり厳しい」印象です。
皿洗いバイト手荒れは「労災申請できる」が…
ただ、仕事で使用した洗剤（手荒れの原因となった物）などが特定でき、その洗剤に疾病（「手湿疹」「接触性皮膚炎」）を引き起こすような成分が含まれていて、なおかつ「私生活（学校・家などの洗剤・シャンプーなど）で発症したのではない」ことを明らかに出来なければ「労災認定」される可能性は低いです。
以上のように、飲食店の仕事による「手荒れ」は労災申請できますが、手荒れを診断した医師や職場の労災意識により「認定される」か左右されるでしょう。
労災申請は誰がするの？
労災保険の申請はケガ・病気をした本人もしくは家族が行います。ですが、被害にあった本人の負担を軽減するために「企業・事業主が代理で手続きする」ことが一般的です。
飲食店の勤務による「手荒れ」の場合、まずは現場の店長・料理長など上司に相談してみましょう。
労災申請にかかる費用は必要？
労災申請に必要な「診断書」を医師に書いてもらうには費用が必要です。
しかしながら、診断書は「労災保険の給付対象」となりますが、給付対象とならないケースもあり注意が必要です。
『労災申請したい』と企業や上司に相談すると「労災指定病院」で受診するように伝えられると思います。労災指定病院から所轄の労働基準監督長に直接診断書が送られるので、個人で診断書を取得する必要はありません。
労災指定病院以外を受診した場合は、被災者がいったん療養にかかった治療費などを立て替えて病院に支払った後、労働保険に対してその費用を請求する形になります。
医師の診断書（２千円～１万円）、治療費などの請求をスムーズにするには、企業が指定する労災指定病院で受診すべきでしょう。
飲食店の勤務だけでなく仕事による「労災申請」を考えるなら、まずは上司や企業に相談して「どこの病院で受診するか？」しっかり話あいましょう。
＊診断書に関わった「費用が自己負担になる」ケースがあるからです
もっと詳しく知りたい方はこちらから
「手荒れがひどい場合」は早めに病院へ
長年を飲食業界で働いてますが
さらに手荒れが悪化すると、湿疹や化膿にまでいたる可能性があります。肌が乾燥する程度の場合は、市販のハンドクリームで対応できますが「かゆみ・赤み・ひび割れ」などしている状況では厳しいです。
手荒れが悪化し化膿するようであれば、違うアルバイトの選択肢も考えるべきでしょう。
「手荒れしないバイト」をご紹介
皿洗いバイトでの手荒れの多くは「外因性の洗剤が原因」です。しかし、内因性のアトピー素因などがある場合は手荒れがひどくなります。
わたしの部下にアトピー素因のあるアルバイトの方がいました。手荒れがひどかったのですが、濡れた洗剤のついた手で「首などを触ってしまい」首にも湿疹ができて辛そうでした。
洗剤や仕事のポジションをかえるなど対応しましたが、結局他のアルバイトへ転職しました。このように、内因性の理由が大きい手荒れの場合は「他の職種のアルバイトで働く」選択肢も必要になります。
以上のような特徴から「皿洗いバイトに似てる仕事」をご紹介します。
以上のようなアルバイトに転職される方が多いです。手荒れが悪化して転職をお考えの場合、参考にして頂ければ幸いです。
皿洗いバイトに似てる職種について詳しくはこちら
まとめ
今回は「皿洗いバイトで手荒れにハンドクリームが使えない場合」の対策を解説しました。大切なポイントをまとめます。
外因性は食器用洗剤の強さを弱めるなどで対応できる
内因性で「アトピー素因がある場合」は皿洗いバイトがつらい印象
手首までのゴム手袋は「中に洗剤液が入り」つねに洗剤液にさらされる可能性があり手荒れがますます悪化する。
手荒れは改善するより、悪化するスピードの方が早いので「初期段階の手荒れ防止が重要」
仕事後は、手荒れを治すタイプのハンドクリームを使用する。
対応してくれない場合は「あまりよい仕事先とは思えない」ので、違う職場や手荒れしない仕事も選択肢に加える。
以上が「ハンドクリームも含めた手荒れ対策」となります。内因性の素因があるかたの手荒れは、本当に痛々しかった記憶があります。
この記事が、あなたのお役に立てれば幸いです。