飲食業界23年、現役料理長です。
今回は、飲食店アルバイトや就職の履歴書に書く「志望動機」について解説します。
飲食店で、就職・アルバイトを始めようとしてる方の志望動機は「生活費やお小遣い稼ぎ」がメインではないでしょうか?なので、内心『志望動機なんてねーよ』と思っているかもしれません。わたしもアルバイトの頃は同じでした。
とはいえ、飲食店アルバイトの志望動機に「お金!」とは書けないですよね。そこで、飲食店アルバイトに「採用されやすい志望動機の書き方」について現役料理長が解説します。
他にも「志望動機なんてねーよ」の考えを改めることの重要性についてもお話します。
目次
飲食店アルバイト志望動機のコツ
飲食店アルバイトの志望動機には、もっともらしい理由の『人とコミュニケーションをとるのが好きだから・料理を学びたい』などを書く人がほとんどです。
しかしながら、「人とコミニケーションをとるのが好き・料理を学びたい」のみでは、面接官(わたし)の気持ちを魅了することができません。
素直に「家から近い・通学の帰り道だ・沢山稼ぎたい」など、書かなくても言ってくれると好印象の場合も…
なぜなら、本心では『志望動機なんてねーよ』と思ってるからです。
飲食店アルバイトの志望動機を書く、1つ目のコツは「建前を書き・本音は口頭で伝える」ことです。
注意:本音ばかりで溢れてる志望動機は危険です
面接官が「何をチェックしてるのか?」というと、応募してくれた人が「マジメに働いてくれるかどうか」です。なので、本音の部分を少し伝えることにより信頼性が増します。
テクニックとして、本音の部分を「志望動機に書き換える」方法をあとでご紹介します。
飲食アルバイトのための志望動機の書き方
では、具体的に「飲食アルバイトのための志望動機の書き方」について考えてみましょう…と、その前に、ここで少し質問です。
飲食店でアルバイトとして働く志望動機の1番の理由は「お金」だと思います。
アルバイトのかたで頑張れるかたは「生活費が必要なかた」このタイプの人は、どこの店舗でも頑張れます。
逆に『何となく、この店でいいか…』という感じで、飲食店アルバイトを選ぶと「つらい状況」になりがちです。志望動機で悩む前に、しっかりと「働きたい理由」を考えましょう。
働きたい理由をすべて書いてみる
まず、本当に働きたいお店を見つけたら、働きたい理由をメモなどに「すべて」書き出してみましょう。
店舗側に見せるわけではないので「どんな些細なこと」でもかまいません。
以上のような感じ。わたしのアルバイト時代は「時給の高さ」で選んでいました。
まず、どんな理由でもいいので「あなたの本音」を書き出してみましょう。
自分をアピールできる理由をピックアップする
さきほど書き出した志望動機の中から「面接時に使えそうなもの」をピックアップします。ピックアップした志望動機は「違う言い方」に置き換えます。
ピックアップする基準は「長い間マジメに働きます!」という印象を与えることです。
以上のように「志望動機を置き換える」ことができます。
「バイト先に近い」は『急に欠員が出た』など、店舗側の無理な要求に応えてくれそうでポイントが高いです。
『学費や1人暮らしで生活費が必要』は「親孝行で頑張り屋さん」のイメージから好感がもてます。
『個性を活かした社風に好感が持てる』は、企業の考える理念にマッチしており「適したアルバイト先」だといえます。
以上のように理由は何であれ「あなたの志望動機が軸」になります。あとは、置き換えるだけです。
もし、志望動機が「まったく置き換えれない場合」あなたと応募しようとしている店舗は「相性が悪い」可能性があります。
もう1度アルバイトする「店舗探し」から始めましょう。
志望動機なんて適当でいい
飲食店アルバイトに応募するときの「志望動機」について解説してきました。しかし、ここで衝撃の発表があります。
飲食店アルバイトの志望動機を「わたしが面接する時あまり気にしていません」
「志望動機なんて適当でいい」とまでは思いませんが、わたし(面接官)が、履歴書でチェックしてる場所は他にあります。そんな「履歴書で重要なポイント」をお教えします。
以上のように、履歴書のほとんどの項目が重要で「志望動機」はあまり気にしていません。その理由を1つずつ解説します。
「履歴書の各項目を書いているか?」から読み取れるのは、履歴書の各項目を書こうとする「やる気とマジメさ」です。履歴書を書こうという「やる気が無い人」は採用しません。
「履歴書に指定されたサイズの写真を貼っているか?」から読み取れるのも「マジメさ」です。証明写真を撮影するには「お金」がかかります。お金をかけてまで「働きたいというやる気」もうかがえます。
たまに「プリクラや普通の写真を切り抜いたもの」を履歴書に貼っている人もいます。そんな人たちは、少し面白いので(本当はダメです)採用しましたが、最も悪い印象を与えるのは「写真を貼っていない」人。非常にイメージが悪いので、きちんと証明写真を貼りましょう。
「最終学歴・現在通ってる学校」を見るのは、わたしの偏見かもしれませんが「高学歴の人」は、やっぱり仕事覚えが早いです。さらに「臨機応変な対応・仕事の理解力にも優れている」印象です。
高学歴の人は「向上心が強く」アルバイトの仕事から『何かしら自分のために知識や技術を得よう』という雰囲気を感じます。
「店舗から家の距離」をみるのは「交通費」の関係です。店舗から「遠い家の人と交通費がかからない近い家の人」では、最終選考段階で迷ったとき「店舗から近い人」を採用することが多いです。
アルバイト経験履歴(年数は重要)…アルバイト経験履歴をみるのは「短いスパンでアルバイトを辞めていないか?」をチェックするためです。なので、働いた期間が極端に短い場合は、書かないことをおすすめします。働いた期間が極端に短いのは「悪い印象を与える」ます。アルバイトとして働いた期間が「1年以上」なら書いたほうがいいでしょう。
短い期間でも『飲食店アルバイト経験がある』と書いてしまうと「ある程度仕事ができるだろう」と思われて、しっかり教えてもらえない可能性もあります。
「得意な科目」学生時代の得意科目では、大まかに「理数系・文系・副教科系の3タイプ」に分けることができます。
理数系は「答えが1つであることに得意」な印象で「調理師の仕事との相性が良い」と感じます。すべてがとはいいませんが、基本的に料理の答えは1つです(応用はある)
「論理的な思考」と調理は相性がいいです
文系、特に現代文のような「読んだ人により解釈が変わる」教科には答えがありません。飲食店ホールスタッフの「サービスに絶対の答えがない」のと近い印象です。
「各お客様に添ったサービスを提供する」のが正解だからです
副教科系が得意なタイプのかたは「飲食店スタッフの適正が高い」です。
「体力が必要な体育」「美術や技術・家庭科などは手先の器用さ・綺麗な盛り付け」などで、調理師としての適正が高いです。
「得意な科目」は意外と重要なのです。
「取得資格」は、自分のスキルを伝えるために重要です。とくに「TOEICの点数や語学に関する資格」は、ホールスタッフとして評価が高いでしょう。
なぜなら、来日する外国人観光客が増えたからです。
「出勤可能日数と週末出勤可能か?」は、週末に積極的に出勤してくれるかたが採用されやすいです。
「志望動機」思いつかない転職は注意
就活において『志望動機なんてねーよ』は黄色信号。注意が必要です。
就活において『志望動機なんてねーよ』と思うのは「自分のやりたいことが決まっていない」「自己分析ができていない」可能性があります。
志望動機欄の書き方を通じて「あなたが本当にやりたいこと」も考えてみましょう。