飲食業界23年、現役料理長です。
今回は、飲食店で働くとき「ネイルがダメな理由」について解説します。
飲食店スタッフ「ネイルがダメな理由」
- 爪が長いのは不衛生
- ネイルが料理などに混入する危険性
- お客様に良い印象を与えないから
以上が「飲食店のネイルがダメな理由」です。
どうしてもネイルしたいなら「ネイル可」の飲食店で働きましょう。
ネイル可能な飲食店で働くにしても「なぜネイルが飲食店に不向きなのか?」を理解しておくことをオススメします。
とくに衛生面については、あなた自身の健康をおびやかす危険があるからです。
それでは、詳しく解説します。
目次
飲食店ネイルがダメな理由①爪が長いのは不衛生
食中毒菌に限らず「細菌が増えやすい条件と爪の長さ」には関係があります。
ほとんどの菌は「10〜60°cの温度帯で増殖」し、とくに「35°c前後で最も増殖しやすい」といわれています。
35°cといえば「人間の体温」ですね。菌が繁殖しやすいのは「人間の体温」なので飲食店では「手洗いの徹底が必要」になります。
次に「水分」
飲食店で働いていると、何かと水を使用します。水だけでなく、お客様のテーブルを拭く布巾やお皿を拭く布巾なども水分を含みます。
飲食店で働く環境は「水分を手にすることが多い」ので菌が繁殖しやすいのです。
最後に「栄養分」ここで、爪の長さとネイルが関係してきます。
細菌が増殖するには「栄養分」が必要です。栄養分とは、食品中に含まれる栄養分、とくに「肉や魚の高タンパク食品は最良の栄養分」になります。
「人間の体温」「水分を含んだ布巾や手先」「食べカスが挟まった爪」は、細菌が増殖しやすい条件がすべて揃っているわけです。これが、飲食店スタッフに限らず「手洗いが重要」といわれてる理由です。
ネイルのために爪を伸ばすのは「細菌が増殖しやすいので飲食店勤務には向かない」と理解できます。
飲食店ネイルがダメな理由②ネイルが料理などに混入する危険性
飲食店キッチンスタッフでネイルしてるかたを見たことはありませんが、ホールスタッフではネイル可能な店舗があります。
ネイルは、お風呂や日常生活のなかで「日をかさねるごとに剥がれやすく」なります。そのため、プロのネイルサロンで装飾された物でも「いつ、ラメやパーツが剥がれるか分からない」ので危険です。
ネイル可の飲食店ホールスタッフであっても「細心の注意が必要」といえます。
飲食店ネイルがダメな理由③お客様に良い印象を与えないから
どれほど美味しい料理でも、ホールスタッフのサービス1つで味が変わります。
例えば
無愛想・機嫌の悪い雰囲気で、小さな声で料理名を言いながら、投げ捨てるようにお皿を置く…そのように提供された料理は美味しくないです。
飲食店が提供しているサービスは「非日常」です。
お客様にとって「心地よいサービス」をしなければなりません。
プライベートで身につけるのはかまわないのですが、職場で同じようにしてしまうと、どこか「仕事とプライベートの線引きがされてない・だらしない」印象を与えます。
なので、飲食店のホールスタッフでは、ネイルだけでなく「ピアスやアクセサリーも禁止される」ことが多いです。
*「香水」も禁止されている飲食店はあります。ホールスタッフの香水の香りが、料理の香りに悪い影響を与えるからです。
まとめ
店内やトイレの清掃だけでなく「従業員の身だしなみ」により、お客様に与えるお店の印象は大きく変わります。
指先や手のひらの「衛生管理」は、飲食店で非常に重要です。ネイル可の飲食店で働くときも「手洗いを徹底」しましょう。
指先で細菌が増殖すると、あなたの健康を損なう可能性もあります。ネイルをして飲食店で働くとき気をつけましょう。