飲食店スタッフが30代転職で考えることは1つだけ「10年後のビジョン」

飲食店30代転職で考えるべきこと 就職・転職
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飲食業界23年、現役料理長です。

今回は「飲食業界で働く30代」について解説します。

飲食業界での30代は「自分を最も高く売れる(高給を期待できる)」年代です

なぜなら、キッチンスタッフなら料理知識・技術スキル、ホールスタッフなら接客スキルやマネージメントスキル、他にも管理者としてのスキルも兼ね揃えており、さらに体力的にも充実しており動きも良いからです。

しかしながら、我々人間は必ず歳を取ります。

現在は30代で『そこそこ給料が良いから満足♪』と油断していると10年後に取り返しがつかないことも…

とくに、35歳前後は「10年後」をしっかりと考えたいところです。

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35歳前後で「飲食店から転職」は10年後を考える

20代でしっかり下積みを積んで、30代で給料の良い企業に転職したものの『何かやる気がしない…』

30代の飲食店スタッフは、先ほど述べたように知識やスキル、加えて体力的にも充実しており給料が高くなることが多いです。

しかしながら、給料や待遇面で転職したものの『このままでいいのだろうか?』と悩む年代でもあります。

給料や待遇面「だけ」で転職してしまうと、飲食業のやりがいである「料理を作る楽しさ」や「接客業の面白さ」が失われ一般的なサラリーマン化してしまうからです

失った「やりがい」を取り戻そうと転職するのは良いことなのですが「10年後のビジョン」はしっかり考えたいところです。

なぜなら「40代で転職することは難しくなる」からです。

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40代で「飲食から転職」するのは難しくなる

飲食業界での40代は、知識やスキルは豊富にあるのですが「体力的に衰えてくる」ので生産性が下がります。

仕込みなど大量調理では「要領の良さ」でカバーできるのですが、オーダーをさばくスピードは若い世代に勝てなくなっていきます。

知識やスキルは豊富であるが「体が動かないスタッフ」は企業側に嫌われる傾向が強いです

また、企業が「明確な利益構造を持っている」場合には、個人の知識やスキルが不要で「よく動ける人材」が人気になります。

以上のようなことから

飲食業界では「40代以上のスタッフの求人は極端に減り」企業によっては40代以上の中途採用はしないところも…

飲食業界での40代以上の求人があっても「30代の頃の給料を上回ること」はほとんどありません。エリアマネージャーや統括マネージャー・統括料理長など特別な役職でない限り難しいといえます。

なので、30代のうちに「10年後をしっかりと考え」転職する必要があるのです。

「飲食業界で転職」おすすめエージェントサイト

飲食業界で転職する時「知人の紹介」で入社することが多いですが、10年後のビジョンをしっかり考えるなら選択肢を広げたいところです。

転職エージェントは、知人の紹介と似たような存在で、あなたのスキルや知識を最大限に活かすことも可能です。

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飲食業界やめてよかった

飲食業界の中でも転職が難しい40代ということもあり、30代のうちに「飲食業から他の業種へ転職」する方も多く見てきました。

飲食やめてよかった理由

  • 長い労働時間が無くなった
  • 年齢的な体力の不安が解消
  • 週末休みで家族と過ごす時間が増えた

40代での転職が難しいことを見据えて、30代で他の業種へ転職される方の1番の理由は「家族」の存在のようです。

飲食業界の多くは「長い労働時間」週末も必ず出勤で「家族と過ごす時間が少くなる」傾向にあります。

また、『50代・60代で飲食業界の現場勤務を続けていけるのか?』という漠然とした体力的な不安もあるでしょう。

飲食店の経験が活かせる仕事

飲食業界の経験が活かせる仕事として、ホールスタッフならコミュニケーション能力を活かして「営業職」、キッチンスタッフなら料理知識やスキルを活かして「食品業界」などと記載してるサイトがありますが注意が必要です。

飲食店の経験を活かすなら「営業職」より「販売員」

わたしの知人で、実際に「営業職」に転職した人達は多くいますが、大半の人は飲食業界に戻ってきました。

営業職は、飲食店のように「お客様の要望に応える」コミニケーションとは違い、「あまり興味の無いお客様に自社の商品を売る」という難しい仕事だからです。

コミニケーション能力が活きる場面はありそうですが「お客様の意識」がまるっきり違います。

「営業職が出来れば他の仕事は何でも出来る」といわれるほど難しい仕事であると理解しておきましょう

一方で、「販売員」なら飲食店の経験が活かせるでしょう。

飲食店でのキッチン経験を活かすなら「食品業界」より配送業

飲食業界のキッチンで長年働いてきた料理知識や技術を活かす仕事として、食品業界の「食品開発」のような仕事をおすすめしてるサイトがあります。

しかしながら、わたしの周りや知人に聞いてみても「食品開発」のような業界に転職した話は聞いたことがありません。

なぜなのか?

食品開発職に必要なのは「マーケティング能力」

食品開発の仕事で重要なのは「顧客のニーズを理解すること」や「現在(将来)の流行りを敏感に読むこと」「自社の強みを活かす食品を開発すること」などであり、料理知識や技術はあまり必要とされません(企業に数人いればよい)

世間一般的に知られている「有名店で働いていた実績」や有名人であれば需要はあると思いますが、一般的な調理師が食品開発のような業種に転職することは難しいでしょう。

わたし自身、大手企業の食品開発に転職しようと応募してみましたが、エージェントさんから難しいといわれてたように書類選考の段階で落とされました。

それでは、調理師から違う職種への転職は何がいいのか?

配送業は調理師の武器「要領の良さ」が活きる

調理師からの転職で多いのは意外と「配送業」です

飲食店の繁忙期、調理師は多くのオーダーに追われながら「優先すべきこと」をつねに考え、最短で料理を完成させるルートを「頭の中に描きながら」仕事しています。毎日このように仕事を続けていると、まったく無駄の無い行動を身につけ要領が良くなります。

この「要領の良さ」が配送業と関係しているようです。

色々な場所に届ける荷物を「どのルートで配達するのが効率的か?」を理解できるからです。配送業は多くの荷物を配送できる人が「歩合で給料が増える」傾向にあるようなので要領の良さは武器になります。

わたしの知人で、実際に飲食から転職した件については、こちらの記事で詳しく解説しています。

飲食業界から転職は困難?転職先はどんなところがおすすめ?

「飲食業界から転職」おすすめエージェントサイト

飲食業界から他の業種へ転職する場合「知人の紹介」を利用することは難しいでしょう。

また、仮に知人の紹介を利用できる状況であっても『軽い気持ちで紹介してもらう』のは気をつけたいところです。

なぜかというと、経験の無い職種で『やっぱり自分には合わないな…』と感じることが多く、そんな時でも紹介してもらった人に迷惑をかけることもあり「簡単に辞めることが出来ない」からです

飲食業界から他の業種へ転職を考えて「知人の紹介」を利用するなら「覚悟が必要」といえます。

もし、『知人に迷惑をかけたくない』のなら転職エージェントを利用しましょう。

飲食業界から違う職種へ転職するなら「doda転職エージェント」です

飲食業界の転職案件は少ないですが「他の業種の非公開案件が豊富」です。

また、転職業界大手の企業なので信頼できます。さらに、doda転職エージェントサイトは『エージェント担当の方に縛られたくない』人にもおすすめです。

一般的な転職エージェントは、担当者が付いて色々と面倒を見てくれます。しかしながら、自分のペースで仕事を探したい人にとっては迷惑なことも…

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まとめ

今回は「飲食店で働く30代スタッフの転職」について解説しました。

大切なポイントをまとめます。

飲食店30代スタッフ転職のポイント

  • 飲食店30代スタッフは経験やスキル・体力的にも「飲食業界で最も活躍する年代」である
  • 飲食店30代スタッフは高給に期待できる
  • 40代以上になると極端に求人が無くなる(給料も安い求人ばかり)
  • 30代の待遇や給料に満足していると将来危険かも…

以上のことから、飲食業界の30代スタッフは、転職求人が少なくなる「40代以上を見据えること=10年後にどうなっていたいか?」を考えることが重要だといえます。

飲食業界の中での転職さえ難しくなるので『飲食業界を辞めたい』とお考えの方は早く行動すべきでしょう。

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