飲食業界23年、現役料理長です。
今回は、飲食店アルバイトの「ピアス禁止な理由」について解説します。
飲食店アルバイトだけでなく、学校でも「ピアス禁止」なことがあります。
学校での「ピアス禁止」の理由と「飲食店やその他の職種でのピアス禁止」の理由は共通している部分がありますので解説します。
目次
学校で「ピアス禁止」な理由
学校の校則により「ピアス禁止」になってる場合があります。
『なぜなのでしょうか?』
答えとして考えられるのは
また、学校では体育の授業もあり、運動してる最中に引っかかって怪我する恐れもあります。さらに『外しておいたピアスが無くなった』『盗難にあった』などの問題にもつながりかねません。
海外でピアスなどが認められるケースが多いのは「自己責任の風潮が強い」からだと考えられます。
どのようなことが起きても自己責任『自分で解決しなさい』という考えなのでしょう。
「自己責任」で済まされない場合に「ピアスなどが禁止」になるケースが多いわけです。
飲食店でアルバイトとして働き「自己責任で済まない場合」とは、どのようなケースがあるのでしょうか?
飲食店「ピアス禁止」な理由について
飲食店のみならず、看護師や医師などの医療系・食品生産加工など「衛生管理が重要な仕事」はピアス禁止であることが多いです。
また、営業職でも「お客様と対面するとき」はピアスを外しておくのが無難とされています。お客様によっては、ピアスやアクセサリーなどに対して「どのようなイメージを持っているかわからない」からです。
さて、飲食店では具体的に「なぜ、ピアスが禁止されてるのでしょうか?」
飲食店ピアス禁止の理由「衛生管理面の問題」
ピアスというのは「ピアッサー」という専門の道具や、医師の処理によって耳たぶに穴をあけ、そこにアクセサリーをつけるファッションです。
あけたピアスホールの最初は「傷口と同じ」ようなものなので、処置の仕方やアフターケアによっては「血や体液がたれたり、炎症による化膿が起こる」こともあります。
耳が直接料理に触れることはありませんが、無意識のうちに手で耳を触ってしまった場合「手から料理や食材に」雑菌が広がります。
飲食店にとって、食中毒を防ぐのは最も重要なことなので「衛生面からピアスは禁止」されていることがあります。
飲食店ピアス禁止の理由「見た目の問題」
飲食店スタッフの見た目や身だしなみは「清潔感あふれる爽やかな印象」が望まれます。
今の若い世代の人々にとって、ピアスは「オシャレなアイテムの1つ」の認識が強いようですが、ピアスだけでなく髪色や髪の長さに対して「年配のお客様は不良のイメージ」を持つ人がいます。
衛生面が重要である飲食店は「お客様から、ある程度の信用を得る必要がある」ので、誰が見ても清潔感がある・爽やかな見た目が望まれるわけです。
飲食店ピアス禁止の理由「異物混入の問題」
ピアスはイヤリングのように『耳を挟むだけではないので取れない!安全!』と思われるかもしれません。
しかし、留め具が知らないうちに『緩んで外れていた、どこで外れたかわからない』などの状況になり、最悪の結果として「料理に混入する」危険があります。
以上の3点「衛生面」「見た目」「異物混入」の点から「飲食店でピアスをつけるのはリスクしかない」ので「基本的に禁止」されています。
一方で「ピアスOKな飲食店」も存在します。
「ピアスOK」な飲食店アルバイトもある
「ピアスやネイル・髪色や髪型自由」な飲食店が存在します。
ピアスやネイルなどを「個性として評価する」企業なのでしょう。経営者の方針なので批判する気もありません。
ピアスなどオシャレして飲食店で働きたい場合は「ピアスOKなお店」で働きましょう。
飲食店でピアスを隠したい
飲食店でピアスを隠したい状況は「ピアス禁止と知らず、ピアス穴を開けてしまった場合」ではないでしょうか。
ピアス穴を開けた後、ファーストピアスと呼ばれる「仮のピアスを1~3ヵ月」ほどしていないと、穴が塞がってしまいます。
ファーストピアスを隠す方法について、こちらの記事で詳しく解説していますが基本的に「ピアスOKな飲食店で働く」のが正解です。
ファーストピアスを隠すグッズ紹介。バイト先でばれたくないときに
店長や人事の方と相談し、ピアス穴が安定するまで「1~3ヵ月ほど働かない」のも手段の一つですが解雇されるリスクが高いでしょう。なので「ピアスOKの職場」を選びましょう。
バイト『ピアス禁止でも開けたい!』
アルバイトで「ピアス禁止」でも開けたい方がいるようです。
アルバイトの労働時間は『8時間程度だからファーストピアスをしてなくても大丈夫だろう…』
人によっては、ピアスを開けて1ヵ月が経っても「一日ピアスをつけないだけで穴が塞がる」こともあるようです。
本来は「ファーストピアスを3ヵ月ほどつけたままにするのが良い」とされており、アルバイトで「ピアス禁止」のお店で働き続けるのは厳しいと思います。
冒頭でも解説しましたが、飲食店でピアスを禁止している大きな理由は「衛生管理と異物混入」の面です。それらに逆らい「ピアスを開ける、またはファーストピアスをつけ続ける」のはリスクが高すぎます。
無理せず「ピアスOKな飲食店」で働きましょう。
ピアス禁止やOKの問題は「労働環境や仕事内容・人間関係」にも影響する印象です。ピアス禁止のお店で隠して働いても『何か居心地が悪い・あわない』といったことになります。
まとめ
今回は「飲食店とピアス禁止」について解説しました。
以上のことをしっかり理解しましょう。
ピアス禁止のお店で「隠して働く」ことはオススメできません。
なぜなら、あなたのピアスで何か事故が起こったとき「責任を追及される可能性が高い」からです。
冒頭で述べたように「自由の裏には責任がある」ことを理解しましょう。
リスクの高いアルバイトをせず「ピアスOKな飲食店や職場」で働くことが正解です。