飲食業の離職率は高いと聞くけど実際はどれくらい?

飲食業の離職率はどれくらい? 飲食から転職
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飲食業界23年、現役料理長です。

今回は「飲食業界の離職率」について解説します。

飲食業界の離職率が高いことは有名です。これから飲食業界での就職・転職を目指す人にとっては『なぜ、飲食業界は離職率が高いの?』と疑問に思われるかもしれません。

飲食業界の離職率が高い理由は「4K」

  • きつい(体力仕事・休日が少ない)
  • 帰れない(労働時間が長い)
  • 厳しい(人間関係)
  • 給料が安い(残業代・ボーナス無しは当たり前)
  • 以上の「4K」が飲食業界の離職率が高い理由となっています。

また、『誰でも出来そう!』と飲食業界に就職したものの「1~12ヶ月」で離職する若い人が多く、安易に飛び込んでしまうと後悔する業界だと思います。

個人的には「美味しい料理を作りたい」「料理を極めたい」「人にサービスするのが好き」「人を喜ばせるのが好き」など、明確な「やりがい」の無い人に飲食業界はオススメできません。

一方で、「4K」ではない飲食企業も存在します(ホワイト企業)

飲食業界の離職率が高いのは「飲食店・飲食企業が多いから」というのも隠れた理由です

現在勤めている飲食企業が「ブラック企業」で悩んでいる方は

すべての飲食店・企業がブラックだと思い込まないでください。人生を損するかもしれません。詳しくはこちらもご覧ください

飲食店のブラックな職場を避けるためのチェックリスト6個

それでは、「飲食業の離職率について」詳しく解説していきます。

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飲食業の離職率「厚生労働省のデータ」で解説

平成25年3月の「新規学卒者の3年後」の離職率が厚生労働省より発表されました。

全職種の「大学卒業者の離職率は31.9%」となっています。

産業別における大卒者の「宿泊業・飲食サービスの離職率は50.5%」であり、いかに飲食業の離職率が高いかを知ることができます

詳しくはこちらをご覧ください

新規学卒者の離職状況(平成25年3月卒業者の状況)を公表します |報道発表資料|厚生労働省
新規学卒者の離職状況(平成25年3月卒業者の状況)を公表しますについて紹介しています。

現役の調理師の立場からいわせていただくと、大学を卒業して飲食業界に就職するのは『かなり無謀』な気がします。

大学を卒業し飲食業界へ就職したかたは「ホールスタッフから店長へのステップで、その後は役員幹部を狙った就職」だと予想されますが、現職の店長や役員幹部たちは「ホテルや有名店で修行されてきた人達」であり、キャリアの差がかなりあります。

そして、入社後「理想と現実のギャップ」で心が折れてしまいます。

「理想と現実のギャップ」は対人関係だけではなく、飲食業界の「離職率が高い理由」と関係しています。

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飲食業「離職率が高い理由」は3K?

3Kとは「きつい・危険・汚い」ことを頭文字の「K」を用いて表していました。しかし、最近は「新しい3K」として、「新3K」という言葉が使われるようになっています。

新3Kとは「きつい・帰れない・厳しい」や「きつい・帰れない・給料安い」などいくつかのバリエーションが存在します。

「きつい・帰れない・厳しい・給料安い」と飲食業界は4Kです

飲食業は仕事に対して「やりがい」が4Kを上回らないと心が折れて辞めてしまいます。

これから飲食業で就職を目指す人は「飲食業は4Kである」と最初から理解し、それらを上回る「やりがいや目標」をしっかりと持って下さい。でないと「理想と現実のギャップ」で早々と離職することになります。

飲食業界は離職率ランキング何位?

『離職率が高い業界は避けたい!』そんなあなたのために、大卒者離職率の高い業界トップ5をご紹介します。

大卒者「離職率の高い業界」ランキングトップ5

  • 1位 飲食サービス業、宿泊業…離職率50.5%
  • 2位 娯楽業、生活関連サービス業…離職率47.9%
  • 3位 教育、学習支援業…離職率47.3%
  • 4位 医療福祉業…離職率38.4%
  • 5位 小売業…離職率37.5%

*先ほどの厚生労働省のデータより

以上のように、飲食サービス業は堂々の1位です。

業界だけでは分かりにくいので「職種」も交えて解説します。

離職率1位「飲食サービス・宿泊業」

飲食サービス業・宿泊業とは、飲食店やホテルの店舗スタッフです。

飲食サービス・宿泊業の離職率の高さが「他の業界と違う」ことは「職種が限定されている」ことです。

後で他の業界の職種について説明しますが「職種がキッチンとホールスタッフ、ホテルに関するスタッフ」に限定されている中で「約50%」という離職率の高さは異常です

かなりの「新卒者が離職してる」と読み取れます。

離職率2位「娯楽業・生活関連サービス業」

娯楽業とは、パチンコ店スタッフ、映画館、演劇や音楽、落語、舞踏、見世物、野球、相撲、ボクシングなど娯楽を提供する興行場、及び契約により出演又は自ら公演し、これらの娯楽を提供する興行団。

生活関連サービス業とは、クリーニング、理髪店、美容業、銭湯、ネイルサービス、旅行業などにあたります。

娯楽業、生活関連サービス業の職種は「かなり多くのジャンル」であり、働く人の数も多いので離職率が高くなるのは仕方ないように思います。先ほどの飲食業界とは「桁違いの職種の数」です。

離職率3位「教育・学習支援業」

教育、学習支援業とは、学校教育、学習塾、教材開発販売会社、通信教育事業、図書館、博物館、植物園なども含みます。

学校の先生は「仕事量が多い」「保護者からのクレーム対応」などで、きつい仕事になってきています。

離職率4位「医療福祉業」

医療福祉業とは、医師、看護師、薬剤師、高齢者やしょうがい者の介護士などです。とくに介護士は少子高齢化が進み、人手不足の状況のようです。

人手不足になると、1人あたりの仕事量が増えるので離職しやすくなります。

離職率5位「小売業」

小売業とは、スーパー、コンビニ、デパート、アパレルショップなど多くの企業が含まれています。働いてる人が多いので、離職率がある程度高くなるのは理解できます。

「通販サイトが増え」ネットで購入する機会が増えており、小売業界は縮小傾向であるともいえます。

 

離職率と職種の関係性について感じたのは

離職率が高い職種に共通している点は「人と接する機会が多い職種」ということです

飲食店1ヵ月で辞める?

飲食店に就職したものの『試用期間(研修期間)中に辞めたい』と悩む人がいます。

この気持ちは理解できます。

長年を飲食業界で働いてきたわたしでも、過去に同じような気持ちになった経験があります。周りの人の支えにより、何とかなりましたが「大学を卒業して飲食業界に飛び込んだ人」には耐えられないかもしれません。

とはいえ「1ヵ月で辞める」のは早すぎる気もします。まだ「仕事内容や上司から注意されてる意味」も理解できていないのではないでしょうか。

本来なら「仕事が出来るようになってから辞める」のが正解だと思いますが、早く辞めた方がいいケースもあります。

1ヶ月で辞めてもいいケース

入社前に提示されて契約した内容(給料・労働時間・残業代・休日など)と全く違うとき

入社して『ブラック企業だ』と気づいた時は、そんな企業に残る意味がありません。

試用期間中に『辞めたい』と悩んでる方は、こちらの記事もご覧ください

試用期間が終わる前に辞めたいを言えない。退職を伝えるコツ

これから『飲食業界で就職しよう』と考えてる新卒者の人は『飲食業界を変えてやる!絶対にのし上がってやる!』くらいの気持ちが必要だと思います。

「就職先」として飲食業界を選ぶと「1ヵ月で辞めたい」と感じることが多いです。

飲食業が「嫌い・不安定・人手不足」で辞めたい

飲食業界に就職してみたものの『飲食業が嫌いになった。向いてないかも…』といった悩みを目にします。

飲食業は「好き・やりがい」がないと続かない仕事です

「やりがい」が、4K(きつい・帰れない・厳しい・給料安い)を超えないと、仕事を続けていくのは難しい印象。

また、新型コロナウイルスのような「外的要因に影響される業界なので不安定」でもあります。

「4K」や「外的要因」により離職者が増えると「慢性的な人手不足」になり、残ってる労働者はますますツライ状況になるという悪循環…

とはいえ「飲食業界のすべての企業が4K」な訳でもなく、もし就職を考えるなら「ホワイト企業」を探すべきでしょう。ホワイト企業でも、1年で辞めていく新卒者の方もいますが…

労働環境や待遇は大切ですが、飲食業で仕事を続けていく最も重要なのは「仕事のやりがい」です。

好きじゃない仕事は、なかなか上手くできません。失敗の連続で怒られてますます仕事が嫌になります。

仕事を選ぶポイントは「あなたが得意なこと」です

「自分の好きなこと」で仕事を選ぶと失敗しやすいといわれています。なぜなら、あなたが「好きなこと=得意なこと」ではないケースがあるからです。

『あまり努力しなくても出来るなぁ』これが得意なことです。自分で「何が得意かわからない」場合は、親族や友人に聞くと良いです。無意識に出来てしまうので「自分の得意なこと」を自身で気づかないケースは多いからです。

自分の得意なことであれば長続き出来て、離職することも少ないでしょう。

次の仕事を探すには「幅広い求人」を扱っている転職サイトを利用しましょう。