飲食業界23年、現役料理長です。
今回は「学校給食調理員について」資格や給与・仕事内容を解説します。
学校給食調理員は「資格不要」で、一般的な「転職サイトなどで募集されている施設の調理補助」などではなく「地方公務員」です。
平均年収が700万円ほどあり、最近では「民間業者への委託」の傾向が強くなっています。後半では、地方公務員ではない「民間の給食調理」についても解説します。
目次
学校給食調理員とは
学校給食調理員とは「主に小学校の調理場で給食を作る調理員」のことをいいます。
学校給食調理員は資格が必要?
資格取得する方法は、栄養士の場合「短大・大学・専門学校」が一般的です。調理師免許は、専門学校を卒業しなくても「2年間の調理実務経験」があれば、筆記試験を受けて個人で資格を取得できます。
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主に資格が必要とされるのは「学校給食業の正社員」であり、パートやアルバイトは免許を持っていない人もいます。正社員や責任者は、他のスタッフに調理の指導を行うため国家資格が必要となります。
給食調理員は「管理栄養士」しか無理?
冒頭でも少し書きましたが、現在の学校給食のほとんどは「外部業者へ委託」されています。つまり、学校給食調理員として「公務員で業務にあたっている人は少ない」ということ。
とくに「管理栄養士」は高卒では免許取得できず、専門学校や短大・大学を卒業する必要があります。公務員として採用されるには「それなりの学歴」が必要だといえます。
給食調理員は公務員?
学校の春休み・夏休み・冬休みなど「休みの日の多さ」と、「給与が伴っていない」ことが指摘され、最近では「外部業者に委託」されています。
また、公務員の給食調理員は「短大卒の栄養士」や「4年制大卒の管理栄養士」の資格がないと応募できない状況です。そんな栄養士や管理栄養士でさえも、試験にかけられ「優秀な人材しか採用しない」のが現実です。
調理師の方はあきらめましょう。
給食調理員の「いじめ」について
給食現場だけでなく、病院や施設の厨房でも「給食調理員のいじめ」は問題になっています。
知り合いの管理栄養士のかたと話す機会があり『歳をとったら、将来は施設の調理師になりたい』と相談したとき『やめておきなさい』と言われました。かなり「人間関係に問題がある」ようです。
その管理栄養士の方は女性だったのですが、給食現場や病院・施設の厨房でも「女性が多いこと」がいじめと関係してるようです。
女性社会になると「陰湿」な傾向があります。給食センターや大きな施設になると「社員がいじめの実態に気づかない」こともあるようです。
「いじめ」は見て見ぬふりがほとんど
給食業界では「ベテランパートから新人パートへのいじめ」が多いようです。
中堅パートは、巻き込まれたくないから見て見ぬふり。社員や責任者は「ベテランパートに辞められると困る」ので同じく見て見ぬふり。新人さんは辞めても『また新しい人を採用すればいい』と思っているからです。
街場の飲食店でも「いじめ」はあります。
一般の飲食店やホテルは男性が多く「男性社会」ですが「いじめ」や人格否定されることもあります。
わたし自身、あまりに怒られすぎて自分に自信がなくなり『家に帰る道すらわからなくなった』経験があります。
職場環境の悪い企業は「早々に見切りをつけて」まともな店舗で働きましょう。
「学校給食調理員資格なし」は主にパート
現在の学校給食調理員は「民間の調理会社からの派遣」なども多く、パート調理員であれば資格がなくても働くことが可能です。
資格を持っていない方は「調理補助としてパートやアルバイト」雇用されることが多いです。
まとめ
今回は「学校給食調理員」について解説しました。
以上の点が、この記事の要点になります。
給食や施設の調理は、料理が提供される時間が決まっているので「残業がない・休日がとりやすい」のが魅力です。
公務員としての給食調理員は難しくても、委託業者で社員雇用されると「毎日の暮らしは安定」します。
街場の居酒屋や飲食店で働くのが「体力的につらい」なら、給食調理員の道もいいでしょう。