バイトのつまみ食いはバレたら相当ヤバいことになります

つまみ食いが危険な5つの理由 キッチンの仕事
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飲食業界23年、現役料理長です。

今回は「アルバイトスタッフのつまみ食い」について解説します。

『余ってるし、残りもんだし少しくらい大丈夫じゃね?』っと軽い気持ちでつまみ食いすると、大きな問題に発展する可能性があります

普通に「犯罪として罰せられる」こともありますので絶対やめましょう。

なぜ、つまみ食いはダメなのか?

「なぜつまみ食いはダメなのか」をしっかり理解していると、うっかり食べてしまうことも無くなると思います。

つまみ食いしてはいけない理由

  • 犯罪行為だから
  • 不衛生だから
  • 少しずつエスカレートするから

上記が「つまみ食いしてはいけない」理由になります。

また、「つまみ食い」だけではなく、飲食店スタッフには「売り物のお酒を飲んでしまう」かたもいます。常習的なお酒の飲酒はアルコール依存症になる可能性もあり注意が必要です。

「つまみ食い」や「売り物のお酒の飲酒」を「してはいけないこと」と認識があるのに繰り返してしまう方は、ADHD(衝動性)の可能性があります。

ADHDについて詳しくはこちらをご覧ください

ADHDの方に飲食店の仕事は向いてる?他の職種へ転職していく現実

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アルバイトの「つまみ食い」は犯罪行為

つまみ食いを軽い気持ちでした場合、どんな罪に問われると思いますか?

「店長や料理長に少し怒られるくらいだろう…」そんな軽い気持ちで、つまみ食いしている人は注意が必要です。

つまみ食いで問われる罪とは?

つまみ食いは「窃盗罪」

店舗で管理している食材や飲み物は、企業や店舗が経費を使用して仕入れた所有物です。他人の所有物や占有物を「無断で使用、持ち出すと刑事事件で窃盗罪」に問われます。

つまみ食いは「企業や店舗(他人)の所有物を勝手に食べる」行為なので窃盗罪の定義にあてはまり、10年以下の懲役、または50万円以下の罰金となります。

つまみ食いは「業務上横領罪」

つまみ食いは窃盗罪だけでなく「業務上横領罪」にも問われることがあります。

窃盗罪と横領罪の違いは、盗んだものが「他人の所有物」か「自分が保管、管理していた他人の所有物」かの違いです。

つまみ食い「窃盗罪」と「業務上横領」の違い

例えば、店内の冷蔵庫にある「作り置きの料理を食べると窃盗罪」、店内で管理販売している「弁当を食べる、または持ち帰る」と横領罪に問われます。

勤務先で行う「悪質なつまみ食い」の場合、業務上横領罪が適用されるケースが多いので10年以下の懲役となります。

わたしの勤務先で、実際に「つまみ食い」が問題になりました。

「つまみ食い」を行っていたのは店長

店舗の残り物を集めて、仕事終わりにアルバイトを集めて宴会していました。

アルバイトや一般社員はソフトドリンクを飲んでいましたが、店長は1人ビールまで飲む始末…

最終的に会社にバレて、今までの飲み食い代金を会社に支払ったようです(店長が率先して悪事を働いたのでアルバイトは責任を問われませんでした)

会社が、窃盗罪や横領罪の刑事事件として告発することは珍しいと思いますが「損害賠償請求」は必ずされます。

本当にある話なので、軽い気持ちで「つまみ食い」しないよう注意が必要です。

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「つまみ食い」による降格・転勤

店長や社員の場合「悪質なつまみ食い」が発覚すると、降格や転勤になる場合があります

*もちろん、損害賠償金も支払う必要があります

今まで頑張って立派なキャリアを築いてきても「つまみ食い一発ですべてを失う」危険性があるので、アルバイトだけでなく社員も軽い気持ちのつまみ食いには注意が必要です。

「つまみ食い」は不衛生

料理をお客様に提供する前に少しつまみ食いすると、食べた食材以外に手が触れて不衛生です

人の手は雑菌まみれであり、また雑菌が繁殖しやすいです。

お客様が残した食事や廃棄物に関しても、どのような雑菌がついているかわからず食中毒の危険性があります。

ホールスタッフが食中毒ウイルスを拡散した場合、お客様の広範囲に広がることもあるので、衛生面について知っておくべきでしょう。

「つまみ食い」はエスカレートする?

先ほどの「店長が率先してつまみ食いをしていた事件」からわかるように、つまみ食いはエスカレートします。

最初は「残飯を集めて食べていただけ」であったことが「最終的にビールまで勝手に飲む」ようになっています

また、日によって店長はまるで自分の所有物のように、社員やアルバイトにまでビールを飲むことを認めていました。

別のケースとして、ホールスタッフがオーダーミスした場合に食べることを認めるケースがあります。このエスカレート例は「オーダーミスすると料理が食べれる」という風にエスカレートします。

ホールスタッフが料理の味を知っていることが「店舗のためになる」こともありますが、それはお客様として来店したり、まかないで対応すべきことでしょう。

「つまみ食い」は廃棄物でもダメ

先ほどの「店長の例」でも述べましたが、残飯や廃棄物でも「つまみ食い」は認められていません

「賞味期限切れの食材」や「残飯」であっても、あくまで店舗の所有物なのでつまみ食いは禁止されています。

賞味期限切れでも『なぜダメなのか?』

先ほど述べたことと同じく「衛生面」と「つまみ食いがエスカレートすること」が理由として考えられます。

賞味期限・消費期限切れの食材は、品質に問題があるため廃棄しています。それらを食べるのは、自己責任とはいえ不衛生です。

「廃棄物を食べること」でエスカレートするとは、先ほどのオーダーミスと同じく「発注責任者がワザと多く発注して食材を余らせる」方向にエスカレートします。

大きな店舗になると「少しの食材では原価率がぶれない」のでバレにくいのです

仕入れ数や在庫管理して「廃棄物や残飯を出さない」前向きな方法を考えることが、我々調理師の仕事でもあります。

まとめ

今回は「飲食店のつまみ食い」について解説しました。

「つまみ食いの危険性」まとめ

  • 食中毒の危険性
  • 経費のロスを増やす
  • 窃盗罪・横領罪に問われる
  • 損害賠償請求される
  • 降格・転勤・懲戒解雇がある
  • エスカレートして秩序が乱れる
  • 以上のように考えられます。

社員・店長を例として解説しましたが、アルバイトスタッフでも軽い気持ちで「つまみ食い」しないように注意しましょう。

また、社員や店舗管理者は、つまみ食いが「よくないことである」としっかり理解しアルバイトスタッフに伝えましょう。

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