飲食業界23年、現役料理長です。
今回は「飲食店のひまな時間に従業員に何をさせるべきか?」について解説します。
飲食店は基本的に、お客様に来店してもらわないと業務が少なくなります。飲食店の「ひまな時間」を利用して「魅力的な店舗」にしましょう。
目次
飲食店「暇な時間」の言い方
アイドルとは「乃木坂46」のようなテレビ番組や雑誌で活躍するアイドル(idol)ではなく、「idle」仕事のない・働いていないなどの意味です。カタカナ表記だと同じなので分かりづらいですね。
お客様の前で飲食店の店員が『ヒマだから〜』と言うのはスマートではないので「アイドルタイム」と言います。
飲食店「暇な店を忙しくする」方法
飲食店を経営していくのに必要なのは「メニュー(料理、ドリンク含む)の改善・他店舗との差別化・店舗を宣伝する・SNS戦略・スタッフ教育」などがあります。
飲食店のヒマな時間を利用して「出来ること」はすべてやってみましょう。
1度で上手くいくのが理想ですが、どんどん挑戦して失敗を積み重ねましょう。失敗の先に成功があるからです。
飲食店がヒマな時は「メニュー開発・分析」しよう
飲食店がヒマな時でもキッチンスタッフは「翌日の仕込みや、普段しない場所のキッチン清掃など」やることがあります。それらは、部下に任せて店長や料理長は「メニュー分析や開発」の時間としましょう。
毎日、仕事に追われるので、メニュー分析(人気や不人気)する時間が取れないことが理由です。
以上が、メニュー開発のポイントになります。
大手の飲食店では「本部がメニューや食材」も決めるので、メニュー開発の必要性はありません。ですが、本部から送られてくる「レシピが本当に適正か?」に疑問を持つことは大切です。
極端にレシピを変えるのは良くないですが、調理師なら「少しのことで味を美味しくする方法」がわかると思います。
色々と挑戦して、より美味しい料理を目指しましょう。
ドリンクメニュー開発のポイントは上記になります。ドリンクメニューは、料理メニューに対して伸びしろがあります。
タピオカなど「女性に好まれる食材を使った」SNSで拡散を狙う商品や、ノンアルコール系は開発の余地があるでしょう。
他にも、家庭では飲めない高級ワインのグラス売りや、スーパーマーケットでは売られていないお酒などが、ドリンクメニュー開発で重要です。
飲食店がヒマな時「他店舗との差別化」を考えよう
自分の店舗と「他店舗の差別化」を考えることは非常に重要で、深く考えると「自店舗の強みや弱み」がわかります。
店舗の弱さを改善するより「強みを伸ばすほうが売り上げに反映されやすい」といわれています。弱さを無理に改善しようとすると、平均化されたつまらない店舗になる可能性が高いからです。
しっかりと自店舗の「強み弱み」を見極めて、他店舗との差別化を目指しましょう。
飲食店がヒマな時は効率的な宣伝を考えよう
飲食店の宣伝は、大手グルメサイトに「多額のお金を毎月支払っている」店舗が多いのではないでしょうか。
飲食店の立地にもよりますが人通りが多い立地の場合は、黒板やホワイトボードなどでオススメ料理やドリンクを宣伝するのが効果的です。
通りの人の「年代や性別・会社員か学生」なども見極めて、効率的な宣伝を行いましょう。また、SNSの普及により無料で宣伝できる時代になりました。
オシャレな「内装・外装・料理・ドリンク」があるなら、SNSをぜひ活用したいところです。
飲食店がヒマな時はSNSで拡散しよう
SNSは若い世代を中心に「生活の1部」になりつつあります。最近では、何か探すときTwitterで検索することが多いようです。飲食店は、SNSの「TwitterやInstagram、Pinterest」などと相性がいいです。
以上のSNSを使い、うまくあなたの店舗の魅力を拡散しましょう。
一時期流行ったインスタ映えですが、調理師の立場のわたしからすると好感が持てませんでした。珍しい盛り付けや派手な盛り付けが多く「料理本来の味をないがしろ」にしている雰囲気があったからです。
味や料理本来の在り方を無視したインスタ映えは、一過性の人気になっても長続きしないでしょう。
コロナの影響でヒマすぎる飲食店がすべきこと
コロナウイルスの影響で「都市部の飲食店」はかなりの被害を受けています。
時短営業やアルコール提供不可など、居酒屋業態には死活問題です。都道府県からの助成金や協力金で何とかやっていけますが、この機会をチャンスと捉えて「新しいビジネス」に挑戦してみましょう。
テイクアウトやデリバリー業態は、コロナウイルスの影響で都市部に一気に広がりました。多くの飲食店が行っており、デリバリー業態はレッドオーシャンになっています。
飲食店の通販とは「店舗で人気の料理や珍しいお酒」を販売します。
飲食店のECサイトの始め方は、こちらが参考になります。
デリバリーや通販により、飲食店は立地に囚われず魅力的な商品さえあれば勝てる時代になりました。
飲食店の通販事業は「結果が出るまでに1〜2年かかる」といわれており、少しずつでも進めておきたいところです。
まとめ
今回は「飲食店がヒマな時にすること」について解説しました。
コロナの影響は、都市部の飲食業界にとって大変マイナスな材料ですが、自店舗の業態を変える・伸ばすチャンスと考え、前向きに業務に励みたいところです。