飲食店での接客の声かけ例とタイミングの見方

飲食店での接客の声かけ例とタイミング 接客の仕方
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飲食業界23年、現役料理長です。

今回は「飲食店での接客の声かけ」について解説します。

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接客の声かけタイミング

飲食店における「声かけに適したタイミング」とは、どのようなシチュエーションなのでしょうか。

お客様が「特定の商品を吟味している」とき

一般的に「お客様が特定の商品を吟味しているとき」に声かけするとよいといわれています

飲食店で商品を吟味してる時は「お客様がメニューを見ているとき」といえます。

来店した後はもちろんのことですが「追加料理やドリンクを決めるためにメニューを見ているとき」も見逃してはいけません。

ドリンクの量が減っているとき

接客における「さらに高度な声かけのタイミング」として「ドリンクの量が4分の1まで減ってるとき」というのもあります。これは、ビールのような同じお酒ばかり飲んでいるお客様にとくに効果的です。

料理を提供し、先に提供した料理の食べ終わったお皿を持ち帰る(バッシング)タイミングで、ドリンクの量が少ない場合に追加ドリンクの声かけをする。

このように「料理の提供という1つの作業」に対して、要領よく流れるように仕事をこなすのがスマートな接客の心得です。

注文したいが出来ない状況のとき

また、カップルや団体のお客様で『デザート頼みたい』と言いづらいシチュエーションの場合、声かけするのも重要です。

本当は『注文したいけど言い出しづらい』お客様の心に寄り添った接客です。

あまり大きな声で店員さんを呼べないお客様にも「声かけ」は喜ばれます。

わたしもどちらかというと、大声で店員さんを呼ぶのは苦手です。なので、料理提供時に「ドリンクのお代わりを声かけ」してもらうとありがたいです。

「声かけ」のタイミングをまとめます。

飲食店「声かけ」のタイミング例

  • お客様がメニューを見ているとき
  • ドリンクの量が減っているとき
  • お客様が注文しづらいシチュエーションのとき(食後のデザート)
  • 注文するのが苦手なお客様(声が小さい・大人しいなど)

以上が「声かけするタイミング」の良い例になります。一方で「声かけしてはいけないタイミング」もあります。

「声かけしてはいけない」タイミング

  • 来店後、着席してすぐ(注文を急かす印象を与える)
  • お客様の会話が盛り上がってるとき(会話をさえぎってはいけない)
  • 1度声かけして断られた後、しつこく声かけしてはいけない
  • 明らかに追加オーダー取れない状況のとき

接客の声かけは、タイミングやシチュエーションがあえば、お客様にとても喜ばれるサービスです。声かけの良い悪いタイミングをしっかりと理解し「最高の接客」を目指しましょう。

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飲食店接客の声かけフレーズ

飲食店接客の「声かけ」は、売り上げに繋がる注文に関すること「以外」にもあります。

飲食店「声かけ」フレーズ例

  • 大変お待たせいたしました
  • お熱いので気をつけてお召し上がりください
  • ご予約の〇〇様でしょうか?
  • もしよろしければ、上着をお預かりしましょうか?

以上のように「飲食店では接客の声かけフレーズ」があります。

入店するまでに並んだり、料理やドリンクの提供が遅れた場合『大変お待たせいたしました』

グラタンのような器まで熱い料理の場合は『お熱いので気をつけてお召し上がりください』のように「お客様を気遣う声かけ」は重要です。

また『ご予約の〇〇様でしょうか?』や『もしよろしければ、上着をお預かりしましょうか?』などのように「お客様が言う前に心中を察して声かけする」のも好印象になります。

基本的に「お客様から言われてからでは遅い」と考えるのが正解

飲食店のホールスタッフが提供するサービスとは「お客様の心中を察して、先に提供すること」ではないでしょうか。

飲食店「コロナによる接客声かけ」の注意点

新型コロナウイルスの影響により「飲食店の声かけ」には注意が必要です。

コロナ禍の「声かけ」注意点

  • 『いらっしゃいませ!ありがとうございました!』などを大声で言わない
  • 「ソーシャルディスタンスを守った」声かけ
  • 「過度な声かけ」をしない

以上のように「コロナ禍における飲食店の声かけ」は注意が必要です。

コロナ禍では「大声」接客はNG

『いらっしゃいませ!ありがとうございました!』などのようなフレーズを、コロナ禍の飲食店において「大声」で言うのは、お客様に対して衛生的に不安な印象を与えます。

「挨拶や声かけ」だけでなく、接客の声のボリュームは聞こえる程度で充分です。

ソーシャルディスタンスを守った「接客」

また、声かけや接客のときに「充分なソーシャルディスタンスを保つ」ことも重要です。

仲の良い知人でも距離が近過ぎると『イラっと』することがあります。

お互いを深く知らない「店員とお客様の関係性」ならなおさらのことでしょう。

コロナ禍の飲食店や小売店でも「声かけはいらない」というお客様が増えています

お客様もコロナ禍の状況を理解されており「声かけがない」「声が小さい」からといって、不快に感じるかたは少ない印象です。

逆に「コロナ禍で大声を出している」「ソーシャルディスタンスが守れてない(距離が近い)」「過度な声かけはやめてほしい」などの声が多いです。

新型コロナウイルスが終息するまで「飲食店の声かけ」の形は変わるでしょう。

まとめ

今回は「飲食店接客の声かけ例とタイミング」について解説しました。

声かけのタイミングは基本的に「お客様から言われてからでは遅い」ので、お客様の心中を察するのが重要です

声かけ例では「お客様を気遣う言葉」「お客様の心中を察する言葉」がよく使われます。

コロナ禍の飲食店では「大声で声かけ接客しない」「ソーシャルディスタンスを守る」「過度な声かけをしない」などが重要であり、今までの飲食店の常識が通用しない状況にあります。

過度な声かけは使えないので「状況を的確に判断できる高度な接客」が必要とされるでしょう。

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