飲食業界23年、現役料理長です。
今回は、調理師専門学校の大手「辻調理師専門学校の評判」について。
飲食業界で働くといえば「辻調理師専門学校」のようなイメージです。
そんな、人気の辻調理師専門学校について解説します。
目次
辻調理師専門学校について
「つくる力と考える力を育む教育環境」を学校の指針としています。
辻調理師専門学校の特徴
単純に「教わったレシピ通り作る」といった学び方では、プロの現場で通用する実力は身につきません。
辻調理師専門学校では「講習と実習」双方の授業をリンクさせた独自の教育システムを確立。この学び方により、プロとして活躍するうえで欠かせない「知識に基づいた自らの考えで、おいしさを実現する力」を確実に養います。
公式ホームページより引用
レシピ通り作ってても料理知識や調理技術は上がりません。また、料理に対する知識が豊富であっても、各店舗のやり方ってあります。
プロの現場では「知識を理解したうえで違う調理方法を用いたり」「常識にとらわれない食材の組み合わせ」をすることがあります。
公式ホームページにもありますが『なぜこの切り方?なぜこの温度?』というような、調理工程や方法の本質を理解しないと現場では活かせません。
辻調理師専門学校では、そのような「講習や講義」と「実際に料理を作る実習」で理解を深めていきます。とても良い授業の形だと思います。
辻調理師専門学校の学費について
辻調理師専門学校は「1〜3年のコース」があり学費も異なります。
製菓専門の学費は以下のとおりです。
他にも、調理師と製菓を学ぶ「ダブルライセンスコース 1年+1年 399万円」
フランス校留学エントリー制度 325.8万円
辻調理師専門学校では「フランス留学コース」もあります。かなり、高額ですね…汗。
色々なコースがありますが「1年制のコースは217万円」「2年制のコースは379万円」「3年制は509万円」が目安となります。
辻調理師専門学校の男女比について
辻調理師専門学校の生徒男女比は、どのような感じなのでしょうか?
以上のような割合です。
女性に人気なのは製菓専門コースですが「男性も2〜3割」とけっこういます。製菓専門学校出身の男性と働いた経験がありますが「優しい感じ」の印象でした。
フランス・イタリア・日本料理になると男性が多め。とくに「日本料理で板前を目指す」のは男性比率が高いですね。
「料理を学ぶ」という共通の目的があるので、男女比はあまり気にしなくてもいいと思います。余談ですが、割合が少ないとモテる確率は高くなるでしょう(笑)
年齢別にみると、高校卒業したての進路の方が多いですが、大卒後や脱サラして入学するかたもいるようです。また、わたしのように飲食業界で長く働いた後に、専門学校で勉強する人もいるようです。
お金と時間の余裕があれば、わたしも興味があります。
辻調理師専門学校に入試はある?お金がないと厳しい?
辻調理師専門学校に入学するまでには「書類選考とオンライン面接」があります。
筆記試験や面接試験は基本的にないようですが「人によって」は実施されるようです。書類選考の内容やオンライン面接の態度などに問題がない限り大丈夫でしょう。
義務教育レベルの学力は必要だということでしょうか。
料理は意外と計算をよく使います。例えば「原価計算・歩留まり率の計算」など。また、管理者の立場になれば「人件費・食材費」などの数字管理も必要になります。
原価率の計算方法はこちらをご覧ください
飲食業界でも「意外と学歴が関係してくる」場面があるので、将来なりたい仕事については中学生や高校生のあいだからしっかり調べておきましょう。
落ちる人の条件として「授業料を分割で払うことが可能なのか?」がポイントになります。
調理師専門学校の授業料が払えないなら就職しよう
わたしは調理師専門学校を卒業していませんが、25歳で料理長に就任しました。料理の勉強は「最終的に自分次第」なので、学費が厳しい人は飲食店で働いて料理を学ぶのもいいでしょう。
飲食店で料理を勉強するには「大手企業」は避けましょう。
しっかりした料理を提供している「個人の飲食店や中小企業が経営する飲食店」で料理を学ぶのがオススメです。
辻調理師専門学校の就職先
詳しくは公式ホームページでご覧ください
わたしが、調理師専門学校の最大のメリットと考えるのは「就職率」です。サイト内でも書かれてるように、創立100年の歴史のなかで築かれた飲食業界とのパイプ(人脈)はかなり強いです。
有名ホテルや料理店に多数の人材を輩出しており、実績のある調理師専門学校といえます。
大手の調理師専門学校を卒業すれば、就職先に困ることはまずありません。
辻調理師専門学校の口コミ
辻調理師専門学校の評判や口コミは、どんなものがあるのでしょうか。
以上のような口コミがありました。
入学金が高額なだけあって、満足度はかなり高い印象です。
ポイントとして「本気で料理したい人・やりたい事がはっきりしてる人(製菓、和食、洋食など)」におすすめです。
飲食業界は就職してから体力的・精神的にもきついからです。さらに、給料も少なく、新型コロナウイルスの影響を受けてるように「外的要因による不安定な業界」でもあります。
「将来のビジョンが明確な人」に調理師専門学校はおすすめします。飲食業界の最大の魅力は「やりがい」なので「料理が好きな人」じゃないと厳しいでしょう。
まとめ
今回は「辻調理師専門学校」について解説しました。
辻調理師専門学校は「国内大手」の調理師専門学校です。
講習・実習に関して「普段の生活では出会うことがない講師陣の授業」にも惹かれるところがあります。
デメリットは「高額な授業料」だけではないでしょうか。しかしながら、それを活かすのはあなた次第。もし入学されるなら「授業料の元を取る」くらいの覚悟が必要でしょう。
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