飲食業界23年、現役料理長です。
今回は「職業訓練学校で調理師免許を取得できるのか」について解説します。
目次
調理師の職業訓練はどこでできる?
失業した際に利用するハローワークでは、新たな仕事の就職支援として「職業訓練」を実施しています。
調理師の職業訓練は、指定基準を満たす講座を要する教育訓練機関による、厚生労働大臣の指定を受けた講座を受講する形になります。
難しい言葉がたくさんですね「指定基準を満たす講座を要する教育機関とは?」
調理師専門学校や調理師養成施設になります。
しかしながら「誰もが」職業訓練として調理師専門学校を利用できるわけではありません。
教育訓練給付金が支給される条件
受講開始時に「45歳未満」であることが条件となります(実費で調理師専門学校に入学する場合は年齢制限がありません)
また、受講に必要な金額の「一部」を教育訓練給付金として国が負担してくれるだけであり、全額が無料というわけでもありません。
調理師として職業訓練を受けるには、調理師養成施設(専門学校を含む)に入学する必要があります。
「2月末までに願書申請しなくてはならない」「入学金や授業料が高額」なこともあり、調理師としてのわたしの立場から言わせてもらうと「飲食店に就職したほうが早い」ですしお金も必要ありません。
また、実務経験2年があれば「個人で調理師免許資格を受験する」こともできます(わたしはこのパターンで免許を取得しました)
ちなみに2年の実務経験は「アルバイトでも可能」です。
詳しくはこちらの記事で解説しています
飲食店就職には「調理師免許よりも年齢」が重要
飲食業界で就職するために「調理師免許」は必須ではありません。
30歳以上で「調理師免許」がなく、「キッチンで働いた経験がない人」は飲食店に就職できない可能性が高いです。
飲食業界の経験が長い30代の調理師とは「20代で修行や色々な調理経験を済まして」おり、体力的にも元気であり「店舗の要となる存在」です。そのような経験豊富な人たちの中に、まったく経験のない同世代の人が参入するのはリスクが高いのです。
20代の方なら飲食店で働いた経験がなくても、アルバイト・社員としても採用される確率は高いです。
*最近は、若い世代で飲食業界へ就職する人がほとんどいません。多くの企業が若い世代を求めています。
調理経験者でも「40代以降は仕事が少ない」
30代以降で飲食業界を目指す方に「理解しておいてほしいこと」を解説します。
なぜなら、40代以降になると「年齢的に体力が衰え、若い頃のように体が動かなくなる」からです。
また、長年の調理経験から「自分の味やスタイルを確立」しており、企業の方針に「柔軟に対応できなくなる」というのもあります(頑固になるイメージ)
「体が動かない・頑固な人」って雇いたいでしょうか?
以上のことが理由で「調理師の40代以降の求人は少なくなる」わけです。
40代以降の調理師の理想としては「商品開発・企画開発・総料理長」など現場から離れて、知識やアイデアで仕事できることでしょう。他では、病院や施設・学校などの調理師の道もあります。
しっかりと、将来を見据えて就職しましょう。
まとめ
今回は「職業訓練で調理師免許の受講資格はもらえるか」について解説しました。
以上が、今回の記事のまとめになります。
調理師は「40代以降の求人が少なくなったり」「給料や待遇が悪くなったり」しますが、調理は技術職であり仕事に困ることは少ないです(仕事を選ばなければ)
しっかりと、将来を見据えて行動しましょう。
こちらも参考になれば幸いです。